よくあるご質問

ダイアフラムシールシステム

ダイアフラムシールとは?

ダイアフラムシールとは、圧力計やプロセストランスミッタを保護するために測定器に取り付ける部品です。これを取り付けることで、媒体を測定器に触れさせずに伝送することができます。

ダイアフラムシールのしくみは?

適切な素材で作られたダイアフラムは、測定される媒体を測定器から分離します。ダイアフラムと圧力計の間の空間はシステム充填液で完全に満たされています。プロセス圧力が伸縮性のダイアフラムによりシステム充填液に伝わり、そこから測定器に伝わります。

ダイアフラムシールを使用する場面は?

ダイアフラムシールは、圧力測定の際に測定器の圧力がかかる部分にプロセス媒体が触れてはいけない場合や、過酷な環境下での測定に対応する必要がある場合に使用されます。

ダイアフラムシールの利点は?

ダイアフラムシールを使うことにより、圧力媒体とダイアフラムの間の「接触面」が比較的広くなり、圧力測定の精度が高まるという利点があります(特に< 600 mbarの非常に低い圧力の場合)。さらに、測定器の掃除や校正の際には簡単に取り外し可能です。

インラインダイアフラムシールの特徴は?

インラインダイアフラムシールは流動性のある媒体を使用する場合に最適です。シールがプロセスラインと完全に一体化しているので、測定の際、媒体の流れの向きに乱れ・曲がり・デッドスペースやその他の阻害要因を作りません。

インラインダイアフラムシールの利点は?

インラインダイアフラムシールは完全な円柱形をしているため、媒体の流れが妨げられることがなく、測定室のセルフクリーニング効果もあります。インラインダイアフラムシールには様々な幅寸法があり、どのようなパイプラインの断面にも対応します。

ダイアフラムシールが取り付け可能な機器は?

ダイアフラムシールはほぼ全ての圧力ゲージ、プロセストランスミッタ、圧力スイッチまたは圧力センサーに取り付けて使用可能です。

ダイアフラムシールの取り付け方法は?

直接取り付けたり、冷却素子を経由したり、また細管を使う方法があります。

ダイアフラムシールの適用範囲は?

ダイアフラムシールシステムは、極端な低温・高温(130度〜400度)に耐えることができ、様々な媒体を使用することができます。それにより、過酷な環境下でも正確な圧力測定が可能です。

ダイアフラムシールの組み付けにはどのくらい応用がききますか?

用途によって異なる、最適な設計・素材・媒体・付属品を用意しています。ご要望に応じて、規格に準拠していることを証明する証明書を発行致します。

ダイアフラムシールの特性曲線とは?

ダイアフラムシールの特性曲線は、ダイアフラムの伸縮性を画像で表したものです。そこに示された曲線のボリュームの変化は圧力の変化に関係しています。

ダイアフラムシールをフランジに取り付ける場面は?

ダイアフラムシールをフランジに取り付けるのは、プロセスが極端な温度下で行われる場合、さらに媒体に攻撃性・接着性・腐食性・高粘性・環境有害性または毒性がある場合です。フランジタイプのダイアフラムシールの取り付け部分は、現在一般的に使用されている全てのフランジに対応した寸法です。ダイアフラムシールをめくらフランジの代わりに取り付けます。

ダイアフラムシールはどのように取り付けられますか?

ダイアフラムシールの基本的な設計では、雌ネジと雄ネジを用いて取り付けます。幅広い種類のプロセスに使用可能なため、様々なタイプの取り付け方法に対応しています。一般的な取り付け方法はT型といい、パイプラインと一体化した、または溶接ソケットによってパイプラインに溶接されたものです。

ダイアフラムシールを無菌状態で取り付ける場合は?

プロセスにガス・圧縮空気または蒸気を使用する場合、さらに媒体が液状・ペースト状・粉状・高温である場合に、衛生的に設計された圧力計と共にダイアフラムシールを使用します。ダイアフラムシールは、測定器に衛生的に取り付けるために要求される温度に対し耐性があります。

また、衛生分野での使用において準拠必須であるSIP・CIP基準にも適合しています。SIP・CIPとは、プロセス中の濡れたパーツの滅菌・洗浄方法のことです。圧力計とフラッシュダイアフラムシールまたはインラインダイアフラムシールの組み合わせは、衛生器具に求められている厳しい要求事項をクリアし、最も困難な測定要求事項をも満たします。

ダイアフラムシールに様々な種類の素材やコーティングが使われている理由は?

異なる素材やコーティングが使われているのは、測定が難しい媒体(攻撃性・腐食性・研磨性・高粘性・異成分・毒性・高温・無菌のもの)をも正確に測定するためです。あらゆるプロセスに適した素材やコーティングをご提供致します。

種類の異なるシステム充填液が使われている理由は?

システム充填液を選択するにあたり、親和性(生理学的に無害であること)や測定を行う場所の温度・圧力条件は重要事項です。使用するシステム充填液により、適切な最低・最高作業温度の範囲に注意しなくてはなりません。

ダイアフラムシールの直径が測定値にどう影響するか?

直径が小さいダイアフラムシールでは小さな液体量変化しか測定することができません。ダイアフラムシールの直径が大きければ大きいほど、測定値の偏差は小さくなります。

細管付きダイアフラムシールシステムは高さの違いにどのような反応を示すか?

圧力計とダイアフラムシールの高さに違いがあると測定に影響が出ます。これは細管中の液体の静水圧によるためです。圧力計がダイアフラムシールよりも上に位置している時は圧力計の測定値が減ります。逆に、下に位置している時は測定値が増えます。工場における全体のシステムはダイアフラムシールと測定器が同じ高さで使用されることを想定していますので、高さの違いを考慮する必要があります。

拡張ダイアフラム付きのダイアフラムシールとは?使用する場面は?

このモデルのもうひとつのパターンは拡張ダイアフラム付きのダイアフラムシールです。厚みがあり絶縁された製品のパイプラインや容器壁にはとりわけ、この拡張ダイアフラムが使用されます。セルタイプのダイアフラムシールはサブカテゴリで、タッピングフランジにめくらフランジと共に使用されます。また、お客様のご要望に合わせて特殊な設計にも対応致します。

液体量がダイアフラムシールシステムにどう影響するか?

ダイアフラムシールを圧力計に取り付ける際、ダイアフラムシールは許容範囲内の液体量(少なくとも圧力計の管理量と同じ量)を確保しなければなりません。実際の作業状況下においては、温度と圧縮性によりシステム充填液の量が変わるということを考慮する必要があります。

ダイアフラムシールシステムの反応時間は何から影響を受けるか?

システム充填液の粘性と細管の形状が反応時間に影響します。

温度がダイアフラムシールシステムにどう影響するか?

実際の作業状況下での温度(プロセス温度・室内温度)によりシステム充填液の量が変化します。すると、閉ざされたシステム内の圧力が変化し、測定値に偏差が生じます。

ダイアフラムシールシステムの反応時間は?

反応時間とは、圧力計の針が急な圧力変化の値の9/10を示すまでに経過する遅延時間のことです。反応時間は全システムにおける液体量の変化によって異なります。

ダイアフラムシールをねじで取り付ける場合は?

ダイアフラムシールをねじで取り付けるのは、プロセスが極端な温度下で行われる場合、さらに媒体に攻撃性・接着性・腐食性・環境有害性または毒性がある場合です。